自由診療と保険診療の違い
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自由診療と保険診療の違いについて
保険診療は、日本の健康保険制度に基づいて提供される医療サービスです。国が定めた点数表に基づいて料金を請求する為。同じ治療を受けた場合の費用は全国どの医療機関でも基本的に同じになります。また、金額についても治療費の一部を自己負担し、残りは健康保険がカバーする為、安く医療を受けられます。但し、保険適用外の治療や薬剤は使用できず、希望する治療であっても保険の適用が認められていなければ保険診療では受けられません。
一方、自由診療では最新の治療や先進医療など、保険適用外の治療を提供できます。これにより、幅広い選択肢の中から治療を選ぶことができます。その為、保険診療では賄えない高品質の治療を受けることが可能です。但し、健康保険が使えない為、全額が患者の自己負担になります。また、料金は医療機関が自由に設定できるため、同じ治療でも医療機関によって価格が異なる場合があります。
自由診療のメリットとデメリット
自由診療の場合
最新の治療や保険適用外の高度な医療技術を選ぶことができます。これには、未承認薬や最新の医療機器の利用も含まれます。セラミックのインレーやホワイトニングなど、機能面や審美面で上質な治療を受けることができ、残された歯が長期的に生存し易くなります。
健康保険などの保険金が適用されない場合、全てが自己負担となります。医療費控除などを適用できればある程度抑えることも可能ですが、それでも高額であることに変わりはありません。事前に治療内容や方針についてしっかりと確認してから、治療を行いましょう。
保険診療の場合
診療点数が厳格に決められている上で、保険適用により自己負担率が大きく下がる為、どの医療機関においても安定した治療を安い金額で受けることができます。経済的負担が少なく、定期的な治療も行い易いです。
保険診療範囲外の治療、例えば適用されていない先進医療や特殊な治療については、治療を受けることができません。治療に使われる素材によっては症状が再発する恐れもあり、最終的には歯を失ってしまうリスクを抱える可能性もあります。
診療を受ける医療機関にて「どこまでが保険診療の範囲なのか」「自由診療の場合はどのような治療になるのか」「全体的な金額は幾らになるのか」をしっかりと確認し、治療における相場や医療機関の評判などを精査して、患者様自身がどのような治療方針を受けたいかを、しっかり考えていくことが大事です。
医療費控除とは
医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、その超過分を所得から控除して所得税を軽減できる日本の税制優遇措置です。対象は税金を支払う本人とその家族で、医療費には保険の自己負担分だけでなく自由診療費も含まれます。この制度を利用すれば、高額な自己負担が発生する自由診療だけでなく、保険診療についても長期化して医療費の合計が増大した場合でもある程度の補填を行うことができます。
確定申告時に領収書等の証明書類が必要で、医療費控除は翌年の税金から控除されます。高額な医療費が発生した際には税金を軽減できる制度ですが、正しい適用条件と書類が必要です。病院で治療を受けた領収書は必ず保管しておき、医療費控除の際に使用しましょう。